隣のアトモスフィア

したたかな日々の黙示録

おセンチ

実家東北から関東に出てきて5年近く住んだ都市を離れ、まぁ普通のサイターマの郊外に持ち家を構えることになった。

この街に引っ越してきた理由なんて、旦那の通勤と家賃と利便性を考慮しただけなので、なんの思い入れも無い。無いと思ってた。街の特徴は無いし、雰囲気がいい訳でもないし。

でもいざ引越しとなると少し寂しくて、そういえばこの街に引っ越してきて私の人生は激変したんだったなぁと今更になってしんみりしてしまった。初めて実家を離れた。家族が増えた。結婚妊娠出産育児という、人生の大イベントをこの街で経験したんだ…そう思うと突然思い入れが湧いて来るから人間はとても単純ですね。ありがとう。

そこそこに栄えていて、都心まで乗り換え無しで1時間程度で、郊外のショッピングセンターにもそこそこアクセスが良くて、保育園も病院も駅から近くて、朝早くから終電後まで開いてるお店もある。公園もある。散歩できる遊歩道もある。路地裏には猫がいて、たまに触らせてくれた。モフモフ。

なんの特徴もない街と書いてしまったけど、多分一生忘れないんだろうな。旦那と一緒に散歩したどうでもいい道も、子どもの手を引いて歩いた遊歩道も、狭いアパートも。

引越したらそこが私達のベースになり、子どもにとっては実家になるんだなと思うと感慨深いものがある。私の実家は10歳の時に建てたので、初めての一人部屋や広いお風呂に興奮したのを割と覚えている。母の意向でカウンターキッチンにしなかったのが不満だったのとかも。そこからまさか20数年で自分が買う側に立つとはね。不思議なもんだ。

期待と不安と思い出と、おセンチな感情をローンへの恐怖と引越しの諸々で押し流しながら、今日も仕事します。